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売る前の整備1-2
250TR 1-2 概要
作業を始める前に
モータサイクルに関する作業を始める前に、不要な作業をしなくてもすむように、関係する項目をよくお 読みください。各項目には、必要に応じて写真、図版、要点、注意、警告、記述を掲載してあります。ただ しそれほど詳細に説明を加えても、ある程度の基礎知識がなければ適切な作業を行うことは出来ません。 特に以下の点には注意を払ってください。
バッテリケーブル
モータサイクルの整備中にエンジンが予期せずに始動する ことがないよう、整備作業が完了するまではバッテリケーブル をバッテリ端子からはずしてください。最初にアース端子(-) をはずし、次にプラス端子(+)をはずします。整備作業が完 了したら、最初にプラス端子を接続し、次にアース端子を接続 してください。
部品のエッジ
大きな部品または重い部品を持ち上げる際は、部品端面の エッジでのけがを防ぐため、手袋を着用してください。
溶剤
部品の清掃には高引火点溶剤を使用してください。高引火 点溶剤(パーツクリーナ)の使用にあたっては、溶剤メーカの 指示を必ず守ってください。
分解前の車輌清掃
分解を行う前に車輌全体を清掃してください。整備中にほ こりや異物が車輌の密閉された部分に入り込むと、摩耗を極 端に早めたり車輌の性能を低下させる原因となります。 250TR 1-3 概要
作業を始める前に
取り外した部品の整理と清掃
分解した部品はしばしば混同しがちです。分解した順に部 品を整理して並べ、組み立て順に清掃を行うようにしてくださ い。
取り外した部品の保管
サブアッシを含むすべての部品は、清掃後はきれいな場所 に保管してください。異物などが付着しないよう、きれいな布 またはビニールシートを部品にかぶせてください。
点検
摩耗が進行した部品や損傷がある部品を再利用すると、 重大な事故を引き起こすおそれがあります。取り外した部品 に、腐食、変色、あるいはその他の損傷がないか、目視点検 を行ってください。部品それぞれの使用限度については、本 マニュアルの該当するセクションを参照してください。部品に 損傷がある場合、または使用限度を逸脱している場合は部品 を交換してください。
交換部品
交換部品には、必ず川崎重工業製の純正部品か推奨部品 を使用してください。分解を行った場合は、ガスケット、Oリン グ、オイルシール、グリースシール、サークリップ、割りピンお よびセルフロックナットは必ず新品に交換してください。
組み立て順序
通常、組み立て順序は分解順序の逆ですが、本サービス マニュアルで組み立て順序が指示されている場合はその手 順に従ってください。
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